こんにちは。
早いもので、季節は春から初夏へ。
一面ピンク色に染まって目を楽しませてくれた会社の桜の木も、
今では青々とした若葉が生い茂り、見上げる度に生命力の強さを感じさせてくれます。
皆さま、お元気でお過ごしでしょうか。
専務取締役の幸野剛士です。 (⌒▽⌒)
一人でも多くの皆さまに『海苔』の魅力をお届けしたいと思う、今日この頃。
以前ブログで、摘み海苔(吉四六のり)の原料となる生海苔の仕入れ風景や、
乾燥作業の様子をお伝え致しましたが、
今回は、原料の生海苔がどのようにして収穫されているのか?
今回は、弊社が仕入れをお願いしている宇佐市で海苔養殖業を営んでいらっしゃる松本さん親子にご協力いただきまして、養殖現場を取材させて頂いた様子を皆さんにお伝えしたいと思います。
取材当日は海苔の収穫も終わりを迎える3月の下旬。
日中はだいぶ暖かくなりましたが、朝晩はまだまだ冬の寒さが残る午前5時、眠い目をこすりながら坂ノ市を出発し、一路宇佐市へ。
海苔の収穫は、潮の満ち引きを見計らった時間に行われるため、実際に収穫作業にかけられる時間は正味2時間ほどとのことです。
港に到着後、早速、松本さんの漁船に同乗させていただき、駅館川(やっかんがわ)にある養殖場へ向かいました。
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港を出発し15分ほど進むと、養殖用の支柱がたくさん見えてきました。
松本さんの養殖場では、その数8千本もの支柱が建てられていました。
この支柱は手作業で建てられたものであり、養殖と収穫が終われば一旦全て抜き取り、次の養殖時期にあわせて再び建てる。その作業を毎シーズン行っているとのことです。
朝日を背にして何千本もの支柱が等間隔に続いている風景は圧巻でした。
この支柱と支柱の間に網が張られて海苔が養殖されています。
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海苔網を引き揚げてみると、網目が見えない程びっしり海苔が育っていました。
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支柱に停め、船の中に積んでいた箱舟と呼ばれる収穫専用船を海に降ろします。
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箱舟には大きなカッターのような機械が備えられており、海苔網の下をくぐらせると、刈り取られた海苔ですぐにいっぱいになります。
その作業を網の場所を変え、何回も繰り返します。
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箱舟の海苔はポンプで吸い上げ、カゴに移していきます。
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親子3代に渡って宇佐市で海苔養殖を営む松本さんのこだわりは、海苔本来の味わいを大切にすること。
その一つに「干出」があります。
干出とは、昔ながらの手間暇をかけて海苔を育てる方法です。
海苔網を一定の時間太陽と寒風にあてることにより、病原体を防ぎ、旨味のある健康な海苔に育てます。
酸処理を施せば、手間がかからず黒々とした色味の海苔が育ちますが、海苔本来の味わいが損なわれてしまうのだそうです。
全ての病原体を防ぐことが出来ない為、止むを得ず酸処理を施すことはあるのだそうですが、処理の回数を必要最低限にし、こうやって手間をかけることを惜しまずに育てることにより、旨味のある健康な海苔が育つのです。
収穫された海苔は、港に横付けされたトラックにすぐに積み込まれ、松本さん自らが運転し、片道2時間かけて鶴亀フーズに運ばれてくるのです。
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生海苔の収穫は毎年12月から3月まで行われます。
「食べた人に喜んでもらいたいから、手間ひまをかけ、自分が納得したものを届けたい」
という松本さん親子の言葉が印象的でした。
今回取材をしてみて、正直言って海苔の養殖と収穫がこんなにも手間がかかるものとは思ってもみませんでした。
だからこそ、摘みのりをはじめ松本さんの海苔を使用した商品がお客様にご好評をいただいている理由もそこにあるのだなと改めて思いました。
私たち鶴亀フーズ従業員一同も、海苔本来の味わいにこだわり、お客様に安心・安全でおいしい商品をお届けできますよう、日々取り組んで参りたいと思います。
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